炭酸ガスレーザーは多彩な施術に効果的
炭酸ガスレーザーの波長10.6μmは水に対する吸収が非常に高く、生体組織(生体組織は70~80%の水分を含む)に照射した場合、その表面でよく吸収され深部への熱影響が少ない手術ができます。
従ってこの光を集光してあてると表面組織の収縮、脱水、炭化を生じ、さらに内部組織水分の爆発的な蒸発をおこし、破壊切断にいたります。この過程で毛細血管を含む組織の収縮、凝固が止血作用をもたらし、無血的手術が可能になります。
焦点位置のぼかし、出力とそのモードなどの組み合わせで切開、蒸散、凝固の処置が症例に合わせて一台の装置で行うことができます。
製品の特徴
見やすい大型操作パネル
日本語表記の大きなパネルで分かり易く、簡単なボタン操作で条件設定ができます。
ガイド光
ガイド光は常時モード、交互モードに加え、明るさの切り替えもできるので、生体組織の微細な変化も確認が容易です。
封じ切りRF放電励起式の採用
レーザー発振器はRF放電励起式の採用により、従来に比べガスの劣化が少なく、安定したレーザーを照射できます。
コンパクトな設置面積&らくらく移動
占有面積の小さい縦型スマートボディーで設置場所を選ばず、移動や保管も容易になりました。多関節導光路、電源コード、フットスイッチのすべてが本体に固定されます。
これにより、収納時等の移動が容易になり、破損しやすいコネクターや多関節導光路がしっかり保護されます。
NSP(ニークスーパーパルス)
NSPモードの非常に短いパルス幅と高いピーク出力により、生体組織に対する熱影響を最小限に抑制、炭化層の極めて少ない治療ができます。
また症例によって連続/シングルモード/リピートモードが選べ、パルス照射時間も設定可能です。
操作性が向上した高精度多関節導光路
従来より好評の高精度7関節多関節導光路がさらに進化、エアチューブを無くし、さらにスムーズな動きが可能となりました。
炭酸ガスレーザの治療症例
皮膚科・形成外科 |
疣贅、黒子、眼瞼黄色腫、鶏眼等の隆起性病変の蒸散、汗管腫 |
耳鼻咽喉科 |
耳介腫瘍、鼻茸、鼻粘膜焼灼、鼓膜切開 |
眼科 |
眼瞼下垂 |
婦人科 |
子宮頸部蒸散、尖圭コンジローム等の蒸散 |
一般外科 |
実質臓器の止血、凝固、蒸散 |
口腔・喉頭 |
軟口蓋形成術(いびき治療)、アデノイド、白斑症、上顎癌、乳頭腫、ラリンゴ手術 |
肛門科 |
痔核、痔瘻の切開 |
仕様
薬事承認 |
特定保守管理医療機器(設置)クラスⅢ |
レーザの種類 |
炭酸ガスレーザ |
出力可変範囲 |
0.5~20W |
照射モード |
連続モード(CW)、スーパーパルスモード(NSP) |
動作モード |
連続/シングル/リピート |
質量 |
約34kg |
定格電源 |
AC100V 50/60Hz 630W |
承認番号 |
22100BZX00266000 |
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婦人科ハンドピース・アクセサリー
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